問題例集

ITパスポート試験(iパス) 問題例集(全10問)

公式の出題範囲に沿って当サイトが作成した練習用例題です。本番の問題を予測するものではありません。

問1法務難易度: 基礎

ソフトウェアに関する知的財産権の説明として、適切なものはどれか。

  1. プログラムは著作物として保護され、権利者の許諾なく複製したり改変したりすると、著作権の侵害になる場合がある。
  2. プログラムのアイデアやアルゴリズムの考え方そのものは、著作権によって保護される。
  3. 著作権は、特許庁に出願して登録を受けることで初めて発生する。
  4. 商標権は、企業のロゴや商品名ではなく、発明の技術的思想を保護する権利である。
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正解: 1. プログラムは著作物として保護され、権利者の許諾なく複製したり改変したりすると、著作権の侵害になる場合がある。

プログラムは著作物として著作権法で保護され、権利者の許諾のない複製や改変は著作権侵害になる場合があります。著作権で保護されるのはプログラムの表現であり、アイデアやアルゴリズムの考え方そのものは保護の対象ではありません。著作権は作品を創作した時点で発生し、出願や登録は不要です(出願・登録が必要なのは特許権などの産業財産権です)。商標権は商品やサービスの出所を示すロゴや名称を保護する権利であり、発明の技術的思想を保護するのは特許権です。(出題範囲:法務)

問2経営戦略マネジメント難易度: 標準

SWOT分析に関する説明として、適切なものはどれか。

  1. 売上や利益の数値目標を時系列に並べて、達成度を評価する手法である。
  2. 顧客を年齢や購買行動などの属性で分類し、市場を細分化する手法である。
  3. 自社の強みと弱みという内部環境、市場における機会と脅威という外部環境を整理して、戦略の立案に用いる手法である。
  4. 製品の導入期から衰退期までの売上推移を表し、製品寿命を分析する手法である。
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正解: 3. 自社の強みと弱みという内部環境、市場における機会と脅威という外部環境を整理して、戦略の立案に用いる手法である。

SWOT分析は、戦略立案にあたって、自社の強み(Strengths)と弱み(Weaknesses)という内部環境と、市場の機会(Opportunities)と脅威(Threats)という外部環境を整理する手法です。数値目標の達成度を評価するのは目標管理における進捗確認であり、SWOT分析ではありません。顧客の属性によって市場を細分化するのはセグメンテーションの説明です。製品の導入期から衰退期までの推移をみるのはプロダクトライフサイクルの説明です。(出題範囲:経営戦略マネジメント)

問3システム企画難易度: 標準

システム開発の調達におけるRFP(Request For Proposal:提案依頼書)の説明として、適切なものはどれか。

  1. 発注者が、システム化の構想段階で、ベンダに対して技術動向や製品情報の提供を求める文書である。
  2. 発注者が、導入したいシステムの要件を示し、ベンダに対して具体的な提案書の提出を求める文書である。
  3. ベンダが、開発完了後に発注者へ提出する、成果物の納品を確認するための文書である。
  4. 発注者とベンダが、開発範囲や金額を確定させた後に取り交わす契約書である。
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正解: 2. 発注者が、導入したいシステムの要件を示し、ベンダに対して具体的な提案書の提出を求める文書である。

RFP(提案依頼書)は、発注者が導入したいシステムへの要件を示し、ベンダに対して具体的な提案書の提出を求める文書です。構想段階でベンダに技術動向や製品などの情報提供を求める文書はRFI(情報提供依頼書)です。成果物の納品を確認する文書や、条件を確定させた後に取り交わす契約書は、提案を求めるRFPとは役割が異なります。(出題範囲:システム企画)

問4プロジェクトマネジメント難易度: 基礎

プロジェクトマネジメントで用いられるWBS(Work Breakdown Structure)の説明として、適切なものはどれか。

  1. プロジェクトの作業日程を棒グラフで表し、進捗管理に用いる図である。
  2. プロジェクトに必要な人員の役割と責任分担を表した組織図である。
  3. リスクが発生する確率と影響度を一覧にした表である。
  4. プロジェクトの成果物や作業を階層的に細分化し、作業範囲全体を漏れなく洗い出すための手法である。
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正解: 4. プロジェクトの成果物や作業を階層的に細分化し、作業範囲全体を漏れなく洗い出すための手法である。

WBSは、プロジェクトの成果物や作業を階層的に細分化して作業範囲の全体像を明らかにし、作業の漏れを防ぐための手法です。作業日程を棒グラフで表すのはガントチャートです。人員の役割と責任分担を示すのは体制図や責任分担表であり、リスクの発生確率と影響度の一覧はリスク管理のための資料で、いずれもWBSではありません。(出題範囲:プロジェクトマネジメント)

問5システム監査難易度: 標準

システム監査に関する説明として、適切なものはどれか。

  1. 情報システムの信頼性・安全性・効率性などを、監査を受ける部門から独立した立場の監査人が、客観的に点検・評価する活動である。
  2. 情報システムの障害が発生したときに、運用担当者が原因を特定して復旧する活動である。
  3. 開発部門が自らテストを行い、プログラムの不具合を修正する活動である。
  4. 監査を受ける部門の責任者が、部下の作業結果を承認する手続である。
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正解: 1. 情報システムの信頼性・安全性・効率性などを、監査を受ける部門から独立した立場の監査人が、客観的に点検・評価する活動である。

システム監査は、情報システムの信頼性・安全性・効率性などを、監査を受ける部門から独立した立場の監査人が客観的に点検・評価する活動であり、監査人の独立性が重要な要件です。障害発生時に原因を特定して復旧するのは、運用におけるインシデント対応です。開発部門自身によるテストや、部門の責任者による部下の作業結果の承認は、実施者自身が行う活動であり、独立した第三者的な立場で行う監査とはいえません。(出題範囲:システム監査)

問6ソフトウェア開発管理技術難易度: 基礎

アジャイル開発の特徴として、適切なものはどれか。

  1. 要件定義からテストまでの工程を順番に進め、前の工程には原則として戻らない。
  2. 開発の初期段階で全ての仕様を確定させ、途中の変更は一切受け付けない。
  3. 短い期間で設計・実装・テストのサイクルを繰り返し、動作するソフトウェアを少しずつ作りながら、変化に対応していく。
  4. 利用者が操作する画面だけを先に作り、内部の処理は作らない開発手法である。
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正解: 3. 短い期間で設計・実装・テストのサイクルを繰り返し、動作するソフトウェアを少しずつ作りながら、変化に対応していく。

アジャイル開発は、短い期間のサイクルで設計・実装・テストを繰り返し、動作するソフトウェアを少しずつ完成させていく手法で、要求の変化に対応しやすいという特徴があります。工程を順番に進めて前の工程に戻らない進め方はウォーターフォールモデルです。初期段階で全ての仕様を確定させて変更を受け付けない進め方は、アジャイルの考え方とは逆のものです。画面だけを先に作るのは、利用者に確認してもらうための試作品を作るプロトタイピングに関する説明です。(出題範囲:ソフトウェア開発管理技術)

問7基礎理論難易度: 基礎

10進数13を2進数で表したものはどれか。

  1. 1011
  2. 1101
  3. 1110
  4. 10011
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正解: 2. 1101

10進数13は、8+4+1、すなわち2の3乗+2の2乗+2の0乗に分解できるので、2進数では1101となります。1011は8+2+1で11、1110は8+4+2で14、10011は16+2+1で19を表します。(出題範囲:基礎理論)

問8データベース難易度: 標準

関係データベースの正規化を行う目的として、適切なものはどれか。

  1. データの検索速度を上げるために、表に索引(インデックス)を設定することである。
  2. データを暗号化して、不正なアクセスから保護することである。
  3. 複数の表を結合して、利用者に見やすい形式でデータを表示することである。
  4. 一つの表に重複したデータを持たないように表を分割し、データの更新時に不整合が起こりにくい構造にすることである。
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正解: 4. 一つの表に重複したデータを持たないように表を分割し、データの更新時に不整合が起こりにくい構造にすることである。

正規化は、一つの表に同じデータが重複して現れないように表を分割し、データの追加・更新・削除の際に不整合が生じにくい構造にするための設計手法です。索引(インデックス)の設定は検索処理を高速化するためのもので、正規化そのものではありません。暗号化はデータを保護する技術であり、表の結合はデータの取り出しや表示に関する操作で、いずれも正規化の目的ではありません。(出題範囲:データベース)

問9セキュリティ難易度: 応用

Aさんは、インターネットを通じて取引先のBさんに、第三者に内容を知られたくない文書ファイルを送りたい。公開鍵暗号方式を用いる場合の手順として、適切なものはどれか。

  1. Aさんは自分の公開鍵で文書を暗号化し、Bさんは自分の秘密鍵で復号する。
  2. Aさんは自分の秘密鍵で文書を暗号化し、BさんはAさんの公開鍵で復号する。
  3. AさんはBさんの公開鍵で文書を暗号化し、Bさんは自分の秘密鍵で復号する。
  4. AさんとBさんは、あらかじめ同じ秘密鍵を共有しておき、その鍵で暗号化と復号を行う。
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正解: 3. AさんはBさんの公開鍵で文書を暗号化し、Bさんは自分の秘密鍵で復号する。

公開鍵暗号方式で内容の秘密を保って送るには、受信者の公開鍵で暗号化し、受信者だけが持つ秘密鍵でなければ復号できないようにします。したがって、Bさんの公開鍵で暗号化し、Bさんが自分の秘密鍵で復号する手順が適切です。Aさんの公開鍵で暗号化したものはAさんの秘密鍵でしか復号できないため、Bさんは読めません。Aさんの秘密鍵で暗号化すると、公開されているAさんの公開鍵で誰でも復号できてしまうため、内容の秘密は保てません(この使い方は、送信者の確認に使う電子署名の考え方です)。同じ鍵をあらかじめ共有して使うのは共通鍵暗号方式であり、公開鍵暗号方式ではありません。(出題範囲:セキュリティ)

問10システム構成要素難易度: 応用

工場の生産ラインを制御するシステムでは、センサに異常が検知された場合にラインを停止させ、事故を防ぐ設計になっている。このように、障害が発生したときにシステムを安全な状態に移行させる考え方を表す用語として、適切なものはどれか。

  1. フェールセーフ
  2. フールプルーフ
  3. フォールトトレランス
  4. フェールソフト
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正解: 1. フェールセーフ

フェールセーフは、障害や異常が発生したときに、システムが安全な側の状態に移行するよう設計する考え方であり、異常検知時にラインを停止させる設計がこれに当たります。フールプルーフは、利用者が誤った操作をしても危険や障害が起こらないようにする設計です。フォールトトレランスは、構成要素が故障してもシステム全体の機能を維持できるようにする設計(冗長化など)です。フェールソフトは、故障時に一部の機能を制限しながら運用を続ける考え方であり、システムを安全な状態に移行させるフェールセーフとは異なります。(出題範囲:システム構成要素)

この例題集について(前提と免責)

この例題集の問題は、実施団体が公表している出題範囲(シラバス・試験要項)に基づき、当サイトが独自に作成した練習用の例題です。公式の過去問題やサンプル問題そのものではありません。選択肢の数などの出題形式は、本番の試験と異なる場合があります。各問題は、作成者とは別の担当による独立した解答検証を経たものだけを掲載しています。制度や出題範囲は年度により変わるため、学習の際は最新の公式要項もあわせて確認してください。誤りに気づいた場合は、お問い合わせフォームからご連絡ください。確認のうえ、必要に応じて修正または掲載を取り下げます。

出題範囲との対応
公式の過去問題・サンプル問題の入手方法

公式サイトの「過去問題(問題冊子・解答例)」ページに平成21年度分〜令和8年度分の29回分を公開。各100問+解答例(解説なし)。 公式ページを見る (2026/11/06確認)

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