問題例集

介護福祉士 問題例集(全10問)

公式の出題範囲に沿って当サイトが作成した練習用例題です。本番の問題を予測するものではありません。

問1人間の尊厳と自立難易度: 基礎

ノーマライゼーションの考え方として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 障害のある人は、施設の中で障害のない人と分けて生活することが望ましいという考え方
  2. 障害の有無にかかわらず、すべての人が地域の中で当たり前に暮らすことができる社会を目指す考え方
  3. 障害のある人が障害のない人と同じ生活ができるよう、本人の能力を高めて近づけることを目指す考え方
  4. 高齢者や障害のある人の生活は、家族がすべて担うべきであるという考え方
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正解: 2. 障害の有無にかかわらず、すべての人が地域の中で当たり前に暮らすことができる社会を目指す考え方

ノーマライゼーションは、障害の有無にかかわらず、すべての人が地域社会の中で通常の生活を送ることができるよう、社会や環境のあり方を整えていく考え方であり、選択肢2が適切である。選択肢1は、障害のある人を分けて生活させる考え方であり、地域での当たり前の暮らしを目指すノーマライゼーションとは正反対である。選択肢3は、本人の側を変えることに主眼を置いた考え方であり、社会の側を通常の状態に近づけるというノーマライゼーションの考え方とは異なる。選択肢4は、介護や生活の責任を家族だけに負わせる考え方であり、地域生活を社会全体で支えるという考え方に反する。(出題範囲:人間の尊厳と自立)

問2社会の理解難易度: 標準

地域包括ケアシステムの説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 高齢者を大規模な施設に集約し、効率的に介護サービスを提供する仕組み
  2. 医療機関を中心として、病院の中でケアを完結させる仕組み
  3. 住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援を一体的に提供する仕組み
  4. 介護サービスにかかる費用を、すべて公費で賄う仕組み
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正解: 3. 住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援を一体的に提供する仕組み

地域包括ケアシステムは、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう、住まい、医療、介護、介護予防、生活支援を一体的に提供する体制を指し、選択肢3が適切である。選択肢1は施設への集約であり、地域で暮らし続けることを目的とするこのシステムの考え方とは異なる。選択肢2は病院完結型の考え方であり、在宅や地域を基盤とする地域包括ケアシステムとは異なる。選択肢4は費用負担のあり方を述べたものであり、このシステムの説明としては誤りである。(出題範囲:社会の理解)

問3介護の基本難易度: 基礎

介護における自立支援の考え方として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 利用者が自分でできることは自分で行えるように支援し、残存能力を活かすこと
  2. 利用者ができないことは、すべて介護職が代わりに行うこと
  3. 利用者の安全を守るため、できることでも行わせないようにすること
  4. 介護の効率を高めるため、すべての利用者に画一的な介助方法を用いること
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正解: 1. 利用者が自分でできることは自分で行えるように支援し、残存能力を活かすこと

自立支援とは、利用者の残存能力を見極め、自分でできることは自分で行えるように支援することで、心身の機能の維持・向上を図る考え方であり、選択肢1が適切である。選択肢2のように、できないことをすべて介護職が代行する過剰な介護は、かえって残存能力を低下させる。選択肢3のように、できることまで制限することは、活動の機会を奪い、心身機能の低下につながる。選択肢4の画一的な介助は、利用者一人ひとりの状態や意向に沿った個別的な支援という考え方に反する。(出題範囲:介護の基本)

問4コミュニケーション技術難易度: 標準

利用者の話を聴く際のコミュニケーション技術として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 話の途中で結論を急ぎ、介護職の意見を先に伝える
  2. 利用者の言葉を否定し、正しい考え方に導く
  3. 腕を組んで離れた場所に座り、話を聴く
  4. 利用者の言葉を受け止め、相づちや言葉の繰り返しを用いながら、共感的な態度で聴く
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正解: 4. 利用者の言葉を受け止め、相づちや言葉の繰り返しを用いながら、共感的な態度で聴く

利用者の話を聴く際には、受容と共感の態度を基本とし、相づちやうなずき、利用者の言葉の繰り返しなどを用いて、安心して話せる関わりを行うことが大切であり、選択肢4が適切である。選択肢1のように話を遮って意見を押し付けることは、利用者の思いを引き出す関わりにはならない。選択肢2のように言葉を否定することは、信頼関係を損なう。選択肢3のように腕を組んで離れて座る姿勢は、非言語的にも拒否的な印象を与え、安心感のある関わりとはいえない。(出題範囲:コミュニケーション技術)

問5生活支援技術難易度: 標準

脳血管障害の後遺症で嚥下機能が低下している利用者Aさんの食事介助を行う場面である。Aさんの食事介助における介護職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. ベッドの背もたれを倒した状態で、急いで食べさせる
  2. 上体を起こした姿勢をとり、一口の量を少なくして、飲み込んだことを確認しながら進める
  3. 食事中にむせたら、背中を強くたたいて咳を止める
  4. 水分でむせるため、水分は一切とらせないようにする
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正解: 2. 上体を起こした姿勢をとり、一口の量を少なくして、飲み込んだことを確認しながら進める

嚥下機能が低下している利用者の食事介助では、誤嚥を防ぐため、上体を起こした姿勢をとり、一口の量を少なくし、飲み込んだことを確認しながら進めることが大切であり、選択肢2が適切である。選択肢1のように背もたれを倒した姿勢で急いで食べさせることは、誤嚥の危険を高める。選択肢3については、むせは気道に入ったものを出そうとする生体の反応であり、背中を強くたたいて止めようとする対応は適切ではない。選択肢4のように水分を一切とらせないことは脱水の原因となるため、水分の形態を工夫するなど、別の対応を検討する必要がある。(出題範囲:生活支援技術)

問6介護過程難易度: 基礎

介護過程の展開として、正しい順序を1つ選びなさい。

  1. 介護計画の立案 → 情報収集・アセスメント → 実施 → 評価
  2. 実施 → 情報収集・アセスメント → 評価 → 介護計画の立案
  3. 情報収集・アセスメント → 介護計画の立案 → 実施 → 評価
  4. 評価 → 実施 → 介護計画の立案 → 情報収集・アセスメント
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正解: 3. 情報収集・アセスメント → 介護計画の立案 → 実施 → 評価

介護過程は、まず情報収集とアセスメントによって利用者の状態や課題を明らかにし、それに基づいて介護計画を立案し、計画に沿って介護を実施し、その結果を評価して次の計画につなげていく循環的なプロセスであり、選択肢3が正しい順序である。選択肢1と選択肢2は、根拠となるアセスメントの前に計画の立案や実施が置かれており誤りである。選択肢4は、実施や評価が計画の立案より前に置かれており、プロセスの流れとして誤りである。(出題範囲:介護過程)

問7発達と老化の理解難易度: 基礎

老化に伴う身体の変化の特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 加齢に伴い、身体の予備力や恒常性を維持する機能が低下する
  2. 加齢に伴い、すべての臓器の機能が同じ速さで一様に低下する
  3. 老化による変化は、すべての人に同じ時期に同じように現れる
  4. 加齢に伴い、環境の変化に対する適応力は高まる
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正解: 1. 加齢に伴い、身体の予備力や恒常性を維持する機能が低下する

老化に伴う身体の変化の特徴として、予備力の低下や、体内の状態を一定に保つ恒常性維持機能の低下が挙げられ、選択肢1が適切である。選択肢2については、機能低下の進み方は臓器によって異なり、一様ではないため誤りである。選択肢3については、老化の現れ方や進み方には大きな個人差があるため誤りである。選択肢4については、加齢に伴い環境の変化に対する適応力は低下するため誤りである。(出題範囲:発達と老化の理解)

問8認知症の理解難易度: 標準

認知症の症状に関する説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 徘徊や暴言などの行動・心理症状は、脳の障害そのものによって直接起こる中核症状である
  2. 記憶障害は、周囲の対応や環境によって大きく現れ方が変わる症状である
  3. 中核症状は、本人の性格や周囲の関わりによって生じる症状である
  4. 中核症状は脳の障害により直接起こる症状であり、行動・心理症状は中核症状に性格や環境などの要因が影響して現れる症状である
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正解: 4. 中核症状は脳の障害により直接起こる症状であり、行動・心理症状は中核症状に性格や環境などの要因が影響して現れる症状である

認知症の症状は、脳の障害によって直接生じる中核症状(記憶障害、見当識障害、実行機能障害など)と、中核症状を背景として、本人の性格や心理状態、周囲の対応や環境などの影響を受けて現れる行動・心理症状に分けられ、選択肢4が適切である。選択肢1の行動・心理症状は、中核症状そのものではなく、さまざまな要因の影響を受けて現れる症状であるため誤りである。選択肢2の記憶障害は、脳の障害により直接起こる中核症状であるため誤りである。選択肢3は、中核症状と行動・心理症状の説明を取り違えており誤りである。(出題範囲:認知症の理解)

問9医療的ケア難易度: 応用

特別養護老人ホームで働く介護福祉士Bが、利用者Cさんのケアにあたる場面である。Cさんは痰が絡みやすくなっている。Bは喀痰吸引に関する研修を修了しており、医師の指示のもとで喀痰吸引を行う体制が整っている。この場面で、Bが行うこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 痰を取り除くため、医師の指示の内容を確認せずに喀痰吸引を行う
  2. 痰の性状にかかわらず、吸引圧を強くして短時間で吸引を終える
  3. 医師の指示の内容を確認し、手順に沿って喀痰吸引を行い、実施前後の状態を観察して記録・報告する
  4. 喀痰吸引は医療行為であるため、利用者の状態にかかわらず一切関わらないようにする
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正解: 3. 医師の指示の内容を確認し、手順に沿って喀痰吸引を行い、実施前後の状態を観察して記録・報告する

介護福祉士が行う喀痰吸引は医療的ケアであり、医師の指示のもとで、定められた手順に沿って実施し、実施前後の利用者の状態を観察して、記録・報告を行うことが一連の流れとなり、選択肢3が適切である。選択肢1は、指示の内容を確認しないまま実施しており、手順として誤りである。選択肢2のように吸引圧を強くすることは、粘膜を傷つけるおそれがあり、手技として誤りである。選択肢4については、所定の研修を修了した介護福祉士等は、一定の条件のもとで喀痰吸引を実施することができるため、状態にかかわらず一切関わらないとするのは誤りである。(出題範囲:医療的ケア)

問10総合問題難易度: 応用

認知症のある利用者Dさんは、夕方になると「家に帰らなければ」と言って、施設の玄関のほうへ何度も向かおうとする場面である。Dさんへの介護職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 「ここがあなたの家です」と強く否定し、居室に戻るよう促す
  2. Dさんの言葉や不安な気持ちを受け止め、帰りたいという思いに耳を傾けながら、安心できるように関わる
  3. 転倒を防ぐため、車椅子に座ったまま動けないよう固定する
  4. 同じ訴えが続くため、なるべく関わらず見守るだけにする
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正解: 2. Dさんの言葉や不安な気持ちを受け止め、帰りたいという思いに耳を傾けながら、安心できるように関わる

認知症のある人の行動の背景には、不安などの心理的な状態や、環境の影響がある。訴えを否定せず、本人の気持ちを受け止め、安心感を持てるように関わることが対応の基本となり、選択肢2が適切である。選択肢1のように強く否定することは、本人の不安や混乱を強めるおそれがある。選択肢3は身体拘束にあたる行為であり、原則として行ってはならない。選択肢4は、訴えの背景にある本人の気持ちへの対応を欠いた関わりであり適切ではない。(出題範囲:総合問題)

この例題集について(前提と免責)

この例題集の問題は、実施団体が公表している出題範囲(シラバス・試験要項)に基づき、当サイトが独自に作成した練習用の例題です。公式の過去問題やサンプル問題そのものではありません。選択肢の数などの出題形式は、本番の試験と異なる場合があります。各問題は、作成者とは別の担当による独立した解答検証を経たものだけを掲載しています。制度や出題範囲は年度により変わるため、学習の際は最新の公式要項もあわせて確認してください。誤りに気づいた場合は、お問い合わせフォームからご連絡ください。確認のうえ、必要に応じて修正または掲載を取り下げます。

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実施団体(社会福祉振興・試験センター)が直近3回分(第36回・第37回・第38回)の筆記試験問題を科目別PDFで公開。 公式ページを見る (2026/11/06確認)

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