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「最難関」の合格率が「難」より高いのはなぜか
難易度ラベルごとに合格率の中央値を集計すると、最難関(32.0%)が難(15.8%)を上回る逆転が起きていました。理由は受験資格の形にあります。
このサイトでは資格ごとに難易度ラベル(入門/普通/やや難/難/難関/最難関)を付けています。ラベルと実際の合格率はどれくらい一致するのか。公式の合格率が読み取れる資格について、ラベルごとに合格率の中央値を集計しました。
- 入門:65.0%(14件)
- 普通:60.8%(46件)
- やや難:38.9%(30件)
- 難:15.8%(15件)
- 難関:24.4%(8件)
- 最難関:32.0%(8件)
入門から「難」までは、ラベルが上がるほど合格率が下がる、素直な階段になっています。ところが「難関」と「最難関」で逆転します。最難関の合格率中央値32.0%は、「難」の15.8%の2倍以上です。
理由は、最難関の顔ぶれにある
最難関の8件のうち、医師(91.6%)、歯科医師(61.9%)、獣医師(68.4%)の3件は、大学の専門課程を修了しなければ受験できない国家試験です。受験者の全員が何年もの専門教育を終えているため、合格率は高く出ます。一方で社労士(5.5%)や司法書士(5.2%)、気象予報士(4.3%)は、受験資格を問わず挑戦できる代わりに合格率が一桁です。同じ「最難関」の中に、「課程を修了するまでの長さ」で難しいタイプと、「合格率の低さ」で難しいタイプが同居しているのです。
難しさには2種類ある
この逆転が教えてくれるのは、資格の難しさには少なくとも2種類あるということです。1つは合格率の低さで測れる難しさ。もう1つは、受験資格を得るまでの過程の長さで決まる難しさです。難易度ラベルはこの2つを合わせた編集部の目安なので、ラベルだけで判断せず、詳細ページで受験資格と勉強時間の目安をあわせて確認してください。
合格率が高い=簡単、ではありません。特に医療系の国家試験は、「受けるまで」が最難関です。
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このコラムに出てきた資格
医師
大学の医学課程を修了し医師国家試験に合格して得る、医業を独占する免許。診断・治療・処方など医行為を業として行える唯一の資格で、合格後は原則2年以上の臨床研修が義務付けられています。
- 難易度
- 最難関
- 勉強時間
- 1,000〜1,500時間(編集目安。別途、医学部6年課程の修了が受験資格)
- 受験料
- 15,300円
歯科医師
大学の歯学課程を修了し歯科医師国家試験に合格して得る、歯科医業を独占する免許。むし歯・歯周病治療、抜歯、義歯・補綴、口腔外科処置など口腔領域の診療を業として行えます。
- 難易度
- 最難関
- 勉強時間
- 800〜1,200時間(編集目安。別途、歯学部6年課程の修了が受験資格)
- 受験料
- 18,900円
獣医師
大学の獣医学課程を修了し獣医師国家試験に合格して得る、飼育動物の診療を独占する免許。伴侶動物診療のほか、産業動物診療、家畜衛生・食肉衛生など公衆衛生分野でも働きます。
- 難易度
- 最難関
- 勉強時間
- 800〜1,200時間(編集目安。別途、獣医学部6年課程の修了が受験資格)
- 受験料
- 13,900円
司法書士
登記・供託や法的書類作成を独占業務とする最難関級の国家資格。独立開業も狙える法律系の難関。
- 難易度
- 最難関
- 勉強時間
- 約3,000時間
- 受験料
- 8,000円(収入印紙)
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