Column
カテゴリでこんなに違う。独占業務が多いのは医療・福祉と「趣味・実用」だった
掲載中の201資格を9カテゴリに分けて集計すると、独占業務の割合も合格率も平均スコアも、カテゴリごとに別人のような顔が見えてきます。
資格は1つずつ見ていると個性が見えません。そこで掲載中の201資格を9つのカテゴリに分け、業務独占を含む資格の割合、合格率の中央値、7軸スコアの平均を集計しました。カテゴリごとに、はっきりした「性格」が出ます。(2026年10月30日時点。合格率は公式発表が読み取れる資格のみで集計)
独占業務の割合:医療・福祉と法律・不動産が突出
- 医療・福祉(31件):業務独占を含む 21件
- 法律・不動産(16件):同 10件
- 趣味・実用(47件):同 22件
- IT・AI(31件):同 0件
- 語学(15件):同 0件
意外なのは「趣味・実用」です。クレーンやボイラー、電気工事といった設備・作業系の国家資格が多く、件数の半分近くに業務独占が付いています。逆にIT・AIと語学は独占ゼロ。こちらは「資格が仕事を守る」のではなく「スキルを証明する」世界で、資格の役割そのものがカテゴリで違うことが分かります。
合格率の中央値:法律・不動産は14.5%、デザインは72.5%
合格率の中央値が最も低いのは法律・不動産の14.5%で、宅建士や行政書士のような「受験資格を問わず挑戦できる難関」が揃います。最も高いのはデザイン・クリエイティブの72.5%、次いで医療・福祉の70.7%です。医療・福祉の高さは、養成課程を修了した人だけが受験する国家試験が多いためで、「簡単」という意味ではありません。
平均スコア:会計・金融が僅差でトップ、法律・不動産が最下位
7軸35点の平均は、会計・金融が24.8点で最も高く、法律・不動産が20.9点で最も低い結果でした。法律・不動産は「難しさ」と「取得までの長さ」がスコアを押し下げています。逆に言えば、乗り越えたときの独占性は随一です。カテゴリの平均は入口の目安に、最後は個別の資格で判断してください。カテゴリ別の資格は資格一覧のフィルタでも確認できます。
まとめ:独占で守られたいなら医療・福祉と設備系、スキル証明で勝負するならIT・AIと語学。カテゴリ選びは、資格選びの半分です。
Related
このコラムに出てきた資格
看護師国家試験
看護師免許を得るための国家試験。指定の養成課程、受験資格、出願書類を学校と公式案内で確認する。
- 難易度
- 難関
- 勉強時間
- 公式の標準学習時間は未公表。前提知識と学習経路で異なる。
- 受験料
- 申込時に公式サイトで確認
宅地建物取引士(宅建士)
不動産取引の重要事項説明など独占業務をもつ人気の高い国家資格。年1回の一発勝負。
- 難易度
- やや難
- 勉強時間
- 300〜400時間
- 受験料
- 8,200円(非課税)
ITパスポート試験(iパス)
ITとビジネスの基礎を測る国家試験。社会人・学生の入門に向いていて、随時CBTで受けられる。
- 難易度
- 入門
- 勉強時間
- 100〜180時間
- 受験料
- 7,500円(税込)
日商簿記検定 2級
商業簿記+工業簿記を扱う実務レベル。経理職の求人で求められることが多く、転職に直結しやすい。
- 難易度
- 普通
- 勉強時間
- 200〜350時間
- 受験料
- 5,500円(税込)
Columns